若い方もどうかご注意を!爪のケアとコラーゲン。


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美容成分の代名詞として知られるコラーゲン。美肌を保つために不可欠な成分であることは誰もが認めるところでしょう。しかし、コラーゲンの働きが影響を与えているのはお肌だけではありません。髪、血管、骨、関節、そして爪。人間の身体のあらゆる部位の、病気予防・改善に効果を発揮しています。今回は、今回は爪にスポットを当てた情報をお届けします。

爪は若さのバロメーター!?

皆さんは、爪の大切さを理解されていますか?ある統計によると、手と指は顔に次いで年齢を推測するために見られている部位という結果が出ています。しかもファンデーションなどでカバーしにくいため、ある意味では最も年齢が表れやすい部位だと言えるのです。また、爪は健康状態を表すことでも知られています。身体に異常があれば様々な兆候が表れますし、ケアが行き届いていないと実年齢以上に老けて見えることも。まずは、爪についての基本的な情報をお教えしましょう。

【油断するとすぐに若さを失う第二の皮膚!】

爪はケラチンというタンパク質でできています。ケラチンは皮膚の一部が角質化したものであり、第二の皮膚とも言えるもの。お肌と同じように水分を含み、乾燥すると硬くもろくなってしまいます。つまり、保湿成分であるコラーゲンが少ないと爪の健康を保つことができないのです。しかも、生物の身体は生命維持に関係ある場所を優先して栄養を供給するため、優先順位の低い爪には栄養状態が顕著に表れます。身体の異常や栄養の偏りを知ることができる一方で、油断するとすぐに若さを失ってしまうと言えるでしょう。

【爪に異常があれば病気かも!?】

健康な爪はピンク色で滑らかなさわり心地を持っていますが、体調不良や栄養不足になると色や形が変化します。例えば、白色の爪は貧血や肝臓の病気の可能性が。例えば、緑色の爪は緑膿菌(りょくのうきん)などの細菌が感染したのかもしれません。黄色の爪は肺・気管支の病気や甲状腺疾患、赤色の爪は脳血栓や心筋梗塞、赤黒い色の爪の原因は肝硬変やホルモン異常が原因かも。また、爪の縦線は加齢による老化や睡眠不足、過労が原因。凸凹ができたり割れやすい場合は、乾燥が原因だと考えられます。爪に異常があるのなら、病気の可能性も疑ってみましょう。

【近年はジェルネイルによるトラブルも!】

誰でも気軽にできることから広く普及したジェルネイル。ネイルサロンはもちろん、自宅で使えるキットも発売されていて多くの女性が利用しているそうです。しかし一方で、「爪が薄くなった」「折れやすくなった」といったトラブルも増加中。硬化ライト(UVライトは紫外線を照射します)や薬剤の刺激は、爪にとって決して軽いものではありません。現代女性にとって爪のお手入れは益々大切になっているのです。

爪におよぼすコラーゲンの効果!

健康的な爪を維持するために重要な働きをするコラーゲンは、人間の体内で日々生成され常に新陳代謝を繰り返しています。しかし、コラーゲンを生成する機能は加齢とともに衰えるもの。40歳のコラーゲン新陳代謝速度は18歳の約半分になると言われています。そのため誰でも年齢とともにコラーゲン量は減少し、また古いコラーゲンが分解されずに体内に残ることで様々なトラブルが起こります。そして、爪はコラーゲンの不足がいち早く表れる部位。早めのケアを心掛けないと、若い方でもあっという間に爪の老化が進んでしまうのです。

【体内のコラーゲンを増やすことが爪の状態を改善する!】

残念ながら、コラーゲンが爪に良い影響を与える細かなメカニズムはまだ明らかになっていないうそうです(爪を作る爪母細胞の代謝をコラーゲンが促すと言われています)。しかし、実際にはコラーゲンによる爪の変化を実感する人は多いのだとか。加齢で爪が脆くなった人がコラーゲンを定期的に摂取し、丈夫になったという報告も多々あります。爪の改善を目指すのであれば、まずコラーゲンの摂取・生成を心掛けてみてはいかがでしょうか?爪は変化を感じやすい部位だけに早期改善が望めるかもしれません。

【コラーゲンによる爪の改善効果を、大手企業が科学的に実証!】

2014年7月、コラーゲンペプチドの爪への効果に関する検証結果を森永製菓株式会社が発表しました。被験者は、30~50代の女性20名。いずれも「爪が脆い」「割れやすい」「二枚爪になる」といった爪に悩みを持つ方だそうです。この方たちを豚由来のコラーゲンペプチドを摂取するグループ、デキストリン(加水分解した低分子量の炭水化物)を摂取するグループに分けて1日5グラム・12週間摂取させたところ、コラーゲンペプチドを摂取するグループでは爪の水分量が増加し、爪の硬度が低下したという結果が出たそうです。これにより、コラーゲンが爪の保水性やしなやかさの改善効果があると科学的に実証されました。

【爪を改善するコラーゲン以外の栄養素!】

爪の状態は、コラーゲンだけで解消するとは限りません。コラーゲンと一緒に、状態に合わせて栄養素を補給しましょう。乾燥して割れやすい爪には、ビタミンA。緑黄色野菜を積極的に摂りましょう。脆い爪には、ビタミンB1・B2・B6・B12やナイアシン、パントテン酸。レバーを意識して食べると効果的です。爪の表面に白い点ができた時は亜鉛。牡蠣やレバー、牛肉、卵黄などを摂るのが良いでしょう。ささくれが目立つ時は、タンパク質。肉類や魚類、卵、大豆製品などで補ってください。また、コラーゲンの体内生成を助けるビタミンCの摂取も心掛けましょう。

(まとめ)

生命の維持という観点では優先順位の低い爪ですが、美や若さを保つためには非常に重要です。その上、手も爪も家事などで日々ダメージを負っています。どうか高い意識を持ってケアを心掛けるようにしてみてください。