若々しさを保つために!冬の乾燥対策について。

近頃めっきり冷え込み、冬の厳しさを感じるようになりました。この時期に気をつけたいのは、何と言っても乾燥ではないでしょうか。化粧のノリが悪くなったり、シミやシワができやすくなったり、毛穴が目立ったり、お肌の乾燥は若々しさの大敵。きちんと対策をして過ごさないと、見た目年齢が実年齢より上になってしまうかもしれません。というワケで、今回は冬と乾燥についてのお話です。
日本の冬は、肌に厳しい季節。
冬になると、日本の太平洋側の地域は乾燥が激しくなります。シベリアで発生した高気圧が日本海側で雨や雪を降らして水分を放出しながら進み、山脈を越える頃にはとても乾燥した風を吹かせるからです。もちろん、室内でもエアコンが空気を乾燥させるため、日本海側の地域も乾燥とは無縁でいられません。乾燥した空気は皮膚の水分も奪っていくので、お肌にとって非常に厳しい環境。肌のトラブルや老化を防ぐためにも、水分やコラーゲンが不足しないよう心掛けましょう。
【冬の肌の水分量は10%以下?】
一般的に、健康的な肌の水分量は40%~50%と言われています。しかし、乾燥した冬の時期は外気に水分を奪われ、10%以下に落ちることも。30%でも乾燥肌に該当するだけに、いかに危うい環境なのかご理解いただけるでしょう。また、気温が低くなると肌の血行や新陳代謝が悪くなり、皮脂や汗の分泌も妨げられます。対策をしなければ、肌のバリア機能の低下と水分の放出で一気に肌の老化が進んでしまうのです。
【乾燥肌は老化を進める!】
乾燥肌の人は老化が早いと言われます。乾燥した肌はシワができやすく、肌全体が硬くなることでハリも失われてしまうからです。その他にも毛穴が目立ったり、肌の透明感や明るさがなくなったり、見た目年齢を高めてしまう様々な問題が。また、ターンオーバーのサイクルが遅れることも乾燥肌の問題点。新しい角質層が次々と生まれてこないとバリア機能が働かず、ウイルスなど外部の刺激から身体を守ることができないのです。そして、肌内部の水分の蒸発を防ぐこともできず、さらなる乾燥を招くことになってしまいます。
【髪への影響も大!】
若々しい外見を保つためには、髪の存在を無視するワケにはいきません。そして、健康的な髪を支えるのは頭皮です。そもそも頭皮はドライヤーやブラッシングなどの物理的要因、パーマやカラーなどの化学的要因、紫外線や排気ガスなどの環境的要因によって常に刺激を受けています。冬場はそこに乾燥が加わるため、更に厳しい状況に。それだけに、コラーゲンの質・量を高めることが重要です。コラーゲンが減少すると頭皮が硬くなり、髪に十分な栄養を送ることができないのです。
乾燥から身を守るために。
乾燥から身を守るために心掛けたいことは、実はたくさんあります。エアコンの使用を最小限にして湿度に注意すること。洗顔や入浴での熱いお湯の使用を控え、タオルでのこすりすぎに注意すること。化粧水や乳液などで保湿をしっかりすること。冬でも紫外線対策を怠らないこと。睡眠をしっかりとって、お肌のターンオーバーを促進すること。……などなど、書き出せばキリがありませんが、ここでは特に注意したいことをご紹介しましょう。
【水分量アップにつながる食材を選ぼう!】
バランスの良い食事は、肌の水分量も高めてくれます。それに加え、ムチンやセラミドを含む食品と摂取するのが良いでしょう。ムチンは細胞内の水分を保つ働きをする栄養素。山芋やオクラ、納豆、なめこ、れんこんなど、ネバネバした食品に含まれています。セラミドは角質層の細胞間に存在し、水分や油分を閉じ込める成分。こんにゃくやしらたき、ひじき、わかめなどに含まれています。また、真皮の潤いをになうコラーゲンを体内で生成するために、その材料となる良質なアミノ酸を摂るのも大切です。
【冬でも水分補給は欠かせません!】
直接的に水分を摂ることも、肌にとって有効です。1日1.5~2リットルの常温の水を、少しずつこまめに飲みましょう。冬は汗をかきにくい季節ではありますが、空気が乾燥しているため身体全体で水分が不足気味。喉が渇いていなくても、補給を心掛けてください。また、寒さで血行が悪くなっている時期だけに、血液をサラサラにする努力は健康維持にもつながります。ただし、利尿作用があるコーヒーや紅茶などは逆に水分が減るためご注意を。
【時にはしっかり汗をかきましょう!】
寒さで血液のめぐりが悪くなると、皮脂や汗の分泌量が低下してしまうことがあります。バリア機能を正常に作用させるためにも、発汗しやすい体づくりを行いましょう。また、人間の汗には乳酸・ミネラル・尿素という天然の美容成分が含まれているため、それらの効果も期待できます。ただし、大量に汗をかいた後はしっかりふきとって保湿し、水分補給を。汗によって身体の水分量は減少しますし、汗を放置していると角質層に染み込んで蒸発時にはバリア機能の元となる成分も一緒に逃がしてしまいます。
(まとめ)
冬の乾燥対策はいかがでしたか?日常の忙しさからついつい手を抜きがちですが、洗顔や水分補給、保湿などなど日常のケアを丁寧にしていきたいものですね。