【コラーゲンの生成促進!?】酸素を取り入れるために腹式呼吸を始めましょう!


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美肌に効果のある成分として有名なコラーゲン。この成分を配合した化粧品やサプリメントは数えられないほどあり、また身体の中での生成を促すコラーゲンマシンが登場するなど、取り入れ方は日々進化しています。加えて、ヒアルロン酸やコンドロイチン、ビタミンCなど一緒に摂取したい成分を解説しているブログもたくさんあり、専門家でなくても深い知識を持っている方が増えていることでしょう。しかし、「酸素」が重要なことをご存知ない方は多いのではないでしょうか。コラーゲンの生成には十分な酸素が必要。しかし、女性は男性に比べて酸素摂取量が低いと言われているそうです。今回は、美容と酸素のお話。あなたは酸素が足りていますか?

1.十分に酸素を取り入れる呼吸をしていますか?

一般的に、女性の多くは胸式呼吸を行っているそうです。これは、胸が前後左右に動く呼吸法。子宮や卵巣を保護することができるため、女性は自然とこの呼吸法になるのだとか(逆に、男性は横隔膜を動かす腹式呼吸を行う人が多いそうです)。胸式呼吸は呼吸が浅く速くなるため、酸素摂取量が少なくなります。腹式呼吸に比べると、酸素摂取量はなんと3分の1(女性の場合)。冒頭でお話しした通り、コラーゲンの生成には十分な酸素が必要になるため、ずっと胸式呼吸をしている方はコラーゲン不足になっているかも。ただし、単純に胸式・腹式の優劣をつけることはできません。まずは、それぞれの特徴をご紹介します。

胸式呼吸の特徴

  • 呼吸が浅く速くなるため、酸素摂取量が少ない。
  • 交換神経を活発にするため、体を緊張状態にする(気合が入る)。
  • 単距離走や水泳など、瞬発力が必要なスポーツには有利。
  • ウエストがくびれ、女性らしいスタイルになる。

腹式呼吸の特徴

  • ■酸素摂取量が多く、血液をすみずみまで運ぶ(血液の循環を良くする)。
  • 副交感神経を活発にし、リラックス状態にする(ホルモン分泌や免疫の働きを安定させる)
  • 横隔膜と腹部の動きに連動して胃腸の活性化され、便秘が解消される。
  • 適度な運動量が得られ、姿勢の強制や腰痛予防になる。

あなたはどちら?呼吸法の見分け方

鏡の前で深呼吸をしてみましょう。

肩が大きく上下するなら、胸式呼吸をしています(鼻をすする時は、誰もが肩が上がります。これが胸式呼吸です)。お腹以外が動かないようなら腹式呼吸です。

お腹に手を置いて歌ってみましょう。

歌いながら息を吐く時にお腹がへこみ、息を吸う時にお腹が膨らむ方は、腹式呼吸をしています。逆の場合は胸式呼吸をしていることになります。

2.始めてみよう、腹式呼吸。

胸式呼吸・腹式呼吸ともに、メリット・デメリットがあります。しかし、酸素の摂取・運搬の面では、優れているのは腹式呼吸と言えるでしょう。人間の身体には地球2周半分の毛細血管あり、さらにその先には60兆もの細胞があります。腹式呼吸による横隔膜の運動はポンプの役割を果たし、肝臓・脾臓・腸を圧迫して血液の循環を促します。これにより、栄養や酸素をすみずみまで運び、新陳代謝を促すのです。もちろん、皮膚細胞にも酸素を届けやすくなりコラーゲンの生成にも好影響を与えるというわけです。

腹式呼吸の練習方法

  • 仰向けに寝転び、体の力をぬく。
  • 体の中の空気をすべて外に出すつもりで、口から息を吐く。
  • 苦しくなってきたらお腹をヘコませて、最後のひと息まで吐ききる。
  • 「ゆっくり」を意識し、お腹をふくらませながら鼻から息を吸う。
  • 限界まで吸った後、再び息を吐く。

※息を吸う時も吐く時も、動くのはお腹のみ。胸や肩が動かないようにしましょう。 ※イメージをすることで効果を高められるとも言われています。息を吸う時は、清々しい空気が体内に入り、酸素を全身の細胞に運んで活性化することをイメージしましょう。また、息を吐く時は、身体の中の悪いものを全て排出するイメージを持ちましょう。

(まとめ)

今回は、胸式呼吸を日常的に行っていることを前提に、腹式呼吸のやり方をお届けしました。酸素を取り入れるために腹式呼吸は重要です。しかし、ウエストのくびれを作るのは胸式呼吸。どちらかの呼吸法だけをずっと続けるのではなく、状況に合わせて使い分けるのが良いのではないでしょうか。日常的に胸式呼吸をしている方は、ぜひ意識して腹式呼吸も取り入れるようにしてください。

また、身体に酸素を取り入れるには、酸素カプセルや酸素のサプリメント(ドリンクなど)も有用なようです。コラーゲンの生成促進はもちろん、老化防止(※注)、乳酸の分解、脂肪の燃焼、肝臓・膵臓の機能強化、怪我の回復、うつ病の改善など、酸素には様々な効果があります。当たり前のように取り込んでいる酸素ですが、美容にも健康にも良いので、ぜひ積極的に取り入れましょう。

(※注)体内に取り込んだ酸素の2%程度が老化を進める活性酸素に変化すると言われています。そのため、酸素の取り込みを控える方が良いと思われがちですが、酸素は活性酸素を消し去る抗酸化酵素の働きを強めるため、十分に取る方が良いとされています。もちろん、過度な摂取は副作用を引き起こすおそれもありますので、極端な摂取は控えてください。