
今や紫外線対策に取り組むのは、美容にとっても健康にとっても当たり前の時代になりました。現代女性のほとんどが、紫外線を警戒して生きていると言えるでしょう。しかし、「海・山・都会、紫外線の少ない場所は?」「自動車の窓のUV対策はどうなっている?」「UVカットアイテムの寿命はどれくらい?」といった素朴な疑問に答えられる方は少ないのではないでしょうか?今回は、それらの疑問にお答えしていきます。
1.意外に知らない紫外線のこと。
夏休み期間になると、普段とは異なるシチュエーションで過ごす機会も増えます。海や山にお出かけになる機会も、自動車・電車で長時間移動する機会もきっとあるはず。あなたは、そんな時でもきちんとした紫外線対策を行う知識をお持ちでしょうか?ここでは、場所による紫外線量の増減や、UVカットアイテムの仕組みなどを解説します。
海・山・都会。最も紫外線が強いのは!?
残念ながら、一概に答えを出すことはできません。そもそも紫外線は太陽から降り注いでいるため、大気を通過した末に私たちの身体に到達しています。紫外線は空気分子や大気中の微粒子によって減衰するのですが、標高の高い山では通過する大気の距離が短くなるため紫外線量が増えると言えます(標高が1000m高くなると紫外線量が10%増加すると言われています)。しかも、標高の高い山は空気が澄んでいることが多く、減衰量も少なくなるのです。では、海や都会の方が安全かと言うと、そうとも言えません。私たちの身体は地表面で反射した紫外線も浴びていますが、その反射率はアスファルトであれば10%・水面であれば10~20%・砂浜であれば10~25%ほど。決して少ない数字とは言えず、しかも帽子や日傘では防げない角度からも紫外線を浴びているのです。また、都会ではオゾンが減少していることも多く、あまり減衰せず紫外線が降り注いでいると言えます。紫外線量は標高・緯度・地形・天候など様々な条件によって左右されるため、「標高が低い海だから」「気温が低い山だから」「遮蔽物が多い都会だから」と安心することはできないのです。
自動車や電車の窓から浴びる光は大丈夫!?
自動車や電車には窓があり、そこにはもちろん紫外線が降り注いでいます。製造年が新しい自動車・電車にはUVカットガラスが導入されていますが、完璧な対策とは言えません。例えば自動車の場合、フロントガラスは紫外線カット率99%のガラスが使用されていることが多い一方で、側面のドアガラスは80%~90%になっていることが多いようです。これは機能上の問題であり、市販の状態でドライブをしていると10%程度の紫外線を浴び続けることになります(気になる方は自動車の取扱説明書を確認した後、追加フィルム・塗料で対策をしましょう)。また、電車の場合は日よけ用のスクリーンが付いている窓は通常のガラスである場合が多く、窓際の席に座る場合は注意が必要です(緑やグレーがかったガラスはUVカット機能が付いていると考えて良いようです)。いずれにせよ、古い車両には紫外線対策が存在せず、また新しい車両でも100%紫外線を防いでくれるわけではありません。
UVカットアイテムは定期的に買い替える必要がある!?
帽子や水着、手袋などなど、紫外線対策アイテムは世の中にたくさんあります。日傘を手放せないという女性も多いのでは?しかし、これらアイテムは永続的に効果を発揮し続けるわけではありません。UVカット機能を低下させる原因はたくさんありますが、例えば光。60時間光を照射した実験では、黒色以外のアイテムは効果が低下するという結果が出ています。また、摩擦もその一因。水着や手袋などのアイテムは、30回ほどの洗濯で効果が低下したという実験結果があります(日傘は開閉のたびに摩擦が起こりますが、丈夫な生地が使用されることが多いこともあり、あまり心配は必要ないようです。また、日傘は表情を明るくするという経緯で黒以外の製品が多数生まれた経緯があります。それらも考慮に入れて購入しましょう)。更に、製品によっては汗の付着で機能が低下することもあるようです。このような理由から、「UVカットアイテムは永続的に効果を発揮するものではない」と覚えておいてください。
2.紫外線を防ぐ一方で、身体の中から老化を止めることも重要です!
ご紹介してきたように、UVカットアイテムは万能ではありません。だからこそ、多少の紫外線を浴びても問題が起きないお肌や身体を作ることが大切です。老化を防ぐために最も効果的なのは、良質なコラーゲンをたくさん体内で生成すること。コラーゲンは紫外線に弱く、厳しい日射しによって変性するとシミやソバカスを増やします。そこで新しく体内でコラーゲンを作り出し、新陳代謝を活発にする必要があるのです。
コラーゲン生成を直接促すコラーゲンマシンを試してみませんか?
サプリメントや化粧品、食材など、世の中にはコラーゲンが配合された商品がたくさんあります。しかし、コラーゲンは分子量が大きく、口から摂取した場合は胃や腸でアミノ酸に分解され、塗布した場合は肌に浸透させることができません。どのような食材・サプリであってもコラーゲンの原料を体内に摂り入れていることにしかならず、体内で生成しなければ新たなコラーゲンを蓄えることができないのです。そこで助けとなるのがコラーゲンマシン。600nm~760nmの可視光線を照射することで繊維芽細胞を刺激し、体内でのコラーゲン生成を助けます。元々はヨーロッパで開発されたものですが、その効果の高さから近年日本のエステサロンでも広く使われるようになりました。
紫外線を含まない可視光線を照射!
コラーゲンマシンが照射する可視光線は、その名のとおり人の目で見える波長の光(電磁波)。もちろん光には人が視認できないものもあり、可視光線より波長の短いものを紫外線、長いものを赤外線と呼びます。つまり、コラーゲンマシンが照射する光には紫外線が含まれないため(紫外線の波長は10~400 nm)、コラーゲンの変性とは無縁。真皮の奥にまで届く光が線維芽細胞を刺激することで、その働きを活性化させます。大型コラーゲンマシンの外観は日焼けマシンに似ていますが、照射される光はまったく別物だと言えるのです(日焼けマシンの光は肌を焼くことが目的ですから紫外線が含まれます)。
ストレス解消で線維芽細胞を活性化!
コラーゲンマシンは、光線医療(太陽光に近い光を当てることで免疫力を高める治療法)を技術的背景に開発されたもの。日光浴の代替になるように設計されているため、ポカポカとした陽気の中で光を浴びているようなリラックス効果があります。現代人は、紫外線を避ける生活で精神的なストレスを増やし、日焼け止めなどの使用で肌のストレスを増やしています。安心して思う存分日光浴ができればストレスの解消になり、それは線維芽細胞の活性化にもつながると言えるでしょう。発汗による爽快感を目的に利用する人も増えています。
まとめ
一般的に、紫外線対策とは「とにかく浴びる機会を減らすこと」「日焼け止めクリームなどの対策をしっかり行うこと」が重要だとされています。しかし、それだけでは十分とは言えません。体内のコラーゲンの量・質を高めることも、同じくらい大切だと言えるのです。攻めも守りもしっかり取り組んで、日射しの厳しい季節を乗り切っていきましょう。