【美容と健康のために】紫外線の浴び方をお教えします!


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「紫外線はお肌に良くない」「しみやシワ、皮膚がんの原因になる」という情報が浸透し、近年誰もが太陽光を避けるようになりました。しかし、そのせいで現代人はビタミンDが慢性的に不足していると言われています。ビタミンDが不足すると、くる病、骨軟化症、骨粗しょう症などの病気が引き起こされる他、高血圧、結核、がん、歯周病、多発性硬化症、冬季うつ病、末梢動脈疾患、自己免疫疾患などの発症頻度が上昇するのだとか。今回は、「紫外線対策(美容対策)」と「健康維持」、相反するふたつとどう付き合っていくかというお話をしたいと思います!

ビタミンD生成のために必要なのは日光浴!

厚生労働省では、成人の1日のビタミンD摂取目安量を「5.5~50マイクログラム」と定めています(摂取量が多すぎても健康に害があります!)。ビタミンDは魚やキノコなどに比較的多く含まれていますが、その種類は限られたもの。そのためか人体にはビタミンDを生成する機能が備わっていて(紫外線がコレステロールを変化させてビタミンDを生み出します)、ほとんどの人は太陽光を浴びることで必要量を満たしているのです。有害なイメージの紫外線ですが、全く浴びない生活では逆に健康に害が出てしまいます。

これが日光浴の目安時間!

日光浴の必要性はご理解いただけたと思いますが、「美容に影響を与えない程度に紫外線を浴びる」のは難しいものです。地域・季節・時刻によって紫外線の強さが異なるため、必要な時間も変わってきますから。そこで、下記の表をご用意しました。これは、独立行政法人国立環境研究所と東京家政大学の研究チームが発表したデータ。日本人の平均的なスキンタイプ(皮膚の色)の「大人の両手の甲と顔」で日光浴をした場合、5.5マイクログラムのビタミンDを生成するのに必要な日光照射時間を表しています。

7月 12月
9時 12時 15時 9時 12時 15時
札幌 7.4分 4.6分 13.3分 497.4分 76.4分 2741.7分
筑波 5.9分 3.5分 10.1分 106分 22.4分 271.3分
那覇 8.8分 2.9分 5.3分 78分 7.5分 17分

いかがでしょうか?12時代の日光浴であれば、真夏も真冬も短時間でビタミンDの生成が可能です(それでも札幌は少々時間がかかりますが)。健康を維持するため、紫外線を必要以上に避けず、ぜひ適度な日光浴をしてみてください。ちなみに、「手の甲と顔」以外の露出をする場合は、更に短時間で済みます。また、サプリメントも各社から発売されているので、そちらをご利用するのもおすすめですよ(摂りすぎには注意しましょう!)。