【2014年6月発表の論文より】最新アンチエイジング情報をお届けします!!
皆さんは男女間のスキンシップを実践していますか?アンチエイジングに効果があると言われる美容法や機器は日々誕生していますが、最新の研究では男女間のスキンシップがアンチエイジングに大きな影響を与えることが分かったそうです。今回の記事は、ネイチャーコミュニケーションズという学術誌(STAP細胞でもよく耳にした世界で最も権威のある学術誌ネイチャーの姉妹誌だそうです!)に掲載された論文から、アンチエイジングの最新情報をお届けします。
【絆ホルモンと呼ばれるオキシトシンの新たな効果】
オキシトシンというホルモンは、これまで出産時や授乳時に分泌して母性の目覚めや母子の絆を深める作用があるとされてきました。それだけに、「絆ホルモン」「信頼ホルモン」「幸せホルモン」「愛情ホルモン」など様々な呼び方を持っています。このオキシトシン、最新の研究では「健康な筋肉の維持や修復」にも関係していると分かりました。加えて、「加齢による筋肉の低下を抑える可能性」も見つかり、アンチエイジング関連業界でも大きな話題になっています。
【年老いたマウスを使った実験では、若者の80%の疲労回復効果が検出】
オキシトシンの分泌は年齢と共に減少していきますが、今回の研究では年老いたマウスに9日間オキシトシンを注射しました。その結果、オキシトシンを与えなかったマウスに比べて、疲労が早く回復することが判明したそうです。オキシトシンの投与には即効性があり、年老いたマウスの筋肉の回復力は若いマウスの80%にも及んだのだとか。実は加齢に伴う筋力低下を防ぐ物質は他にもありますが、発がんの可能性を含んでいるためあまり使用されていません。オキシトシンにはその心配がないことから、期待が高まっているのです。
【オキシトシンを増やす最も簡単な方法とは】
ズバリお答えすると、それは「ハグをすること」。特に母親は、産後に子育てに専念する心理状態になることから夫とのスキンシップを嫌う傾向があるのだとか。この心境の変化もホルモンの働きによるものですが、それをお互い理解して意識的にスキンシップをすることが重要なのだそうです。ただ、熟年日本人夫婦にとってハグは意外とハードルが高いもの。そんな場合は、夫の出勤時や帰宅時にさりげなくタッチするだけでも効果があるそうですよ。意識して実践していきましょう。
最新のアンチエイジング情報はいがかでしたか?将来、オキシトシンを外部から注入するようなエステや化粧品が誕生するかもしれませんが、現状では自前での調達が最も安全かつ確実です。ぜひぜひ、意識して実践してみてください。最後に付け加えると、今回の実験で効果が確認できたのは年老いたマウスのみだそうです。若者は自力で体力を回復させなければなりませんので、どうぞご注意ください。