カルシウムよりコラーゲン?! 骨とコラーゲンの意外な関係


bell_Ca 「骨を丈夫にするために必要な栄養素は?」と聞かれたら、ほとんどの人がカルシウムと答えるのではないでしょうか?もちろん、カルシウムも骨をつくるための大切な要素なのですが、実は、コラーゲンもとても重要な役割を担っていることを知っていましたか?今回は、若いうちから知っておきたい、骨とコラーゲンの意外な関係をご紹介します。

骨の半分はコラーゲンでできている!

コラーゲンと聞くと、皮膚に関係するものだと思われがちですが、実は、骨の約50%もコラーゲンでできているんです。よく、「骨密度」という言葉を耳にしますが、これは骨の硬さをあらわします。実はこの「骨密度」だけでは、骨の良し悪しは測れません。さらに、骨がしなやかに動くかどうかをあらわす「骨質」も良好であって始めて、健康な骨だと言えるんです。骨がしなやかであれば、外部からの衝撃を和らげ骨折やケガを防ぐことができます。コラーゲンは、この「骨質」にかかわる重要な部分を担っています。

顔のシワやタルミの原因にも骨質が関係している!?

年齢とともに、顔のシワやタルミが増え老けて見えてしまうもの。でも、実はその原因は皮膚だけでなく、頭蓋骨の劣化にも関係しています。女性は閉経すると、破骨細胞が活性化して、骨の劣化スピードが速まると言われています。足腰ばかりを気にしがちですが、その影響は体全体に及ぶため、顔周りの骨である頭蓋骨にも影響が出ます。若い肌にはハリがあるように、若い骨にはハリがあります。それが加齢や栄養不足で痩せてもろくなると、皮膚のハリまでなくなり、シワやタルミが出てしまうんです。

運動と食事で、骨の劣化を食い止めよう!

加齢は骨劣化の大きな要因になりますが、生活習慣の改善で進行をゆるやかにするなど、今から骨ケアをしておくことも可能です。

運動が強い骨を作る!

骨を強くするために必要なのが、骨への適度な負荷です。しっかり栄養を摂っていても、運動不足だと骨が弱ってしまいます。とはいえ、過度な運動は必要なし!毎日10分ほどのエクササイズやウォーキングを習慣づけることが大切です。

食生活を見直す

「骨密度」や「骨質」を上げる栄養素を積極的に摂りましょう。例えば、カルシウムと一緒にカルシウムの吸収を促すビタミンD(鮭、鰻、秋刀魚など)を摂ったり、骨のコラーゲンを増やすビタミンK(納豆や卵など)やコラーゲンの発生を促す大豆イソフラボン(大豆製品など)を多く含む食生活を心がけましょう。
まとめ
いかがでしたか?顔のシワやタルミの原因が肌細胞の劣化だけでなく、頭蓋骨にも関係していたなんて驚きですよね。しかも、「骨密度」以外にも、コラーゲンの状態が影響する「骨質」がとても大事なんです。一度もろくなった骨を回復させるのは大変なので、今から骨ケアをはじめましょう!