より効果を実感するために!コラーゲンと色々な成分の組み合わせについて。
お肌に良い成分の代名詞となっているコラーゲンですが、世の中には効果を実感できない方もいらっしゃるようです。摂取・生成方法や商品特性、体質、タイミングなど、様々な要素で美容成分の効果は変わってくるもの。そこで今回は、効果を高めたり、逆に効果を減少させたりする組み合わせについての情報をお届けします。

コラーゲンとの組み合わせ。
コラーゲンの摂取・生成を高めるために同時摂取したい代表格の成分は、何と言ってもビタミンCです。コラーゲンはアミノ酸が材料となって組み立てられますが、その時必要な酵素の働きを助けるのがビタミンC。その他、プロリンやレチノール、エラスチン、鉄分なども同時摂取したい成分として有名です。一方、避けたい成分の代表は脂肪と糖質。脂肪分の摂り過ぎはコラーゲンの生成を妨げ、糖分の摂り過ぎはコラーゲンを変性させてしまいます。このように、コラーゲンには同時に摂取したい成分・避けたい成分がいくつもあります。ここでは、他の美容成分との関係をご紹介しましょう。
【コラーゲンとヒアルロン酸の組み合わせ】
コラーゲンとヒアルロン酸はメジャーな成分だけに、「どちらかがあれば良いのでは?」と考える方も多いのだとか。コラーゲンは細胞を結合させる働きを持ち、ヒアルロン酸は細胞間を満たす水分を保持する働きを持っています。簡単に言えば、お肌のハリを保つにはコラーゲンが、ハリやツヤを保つためにはヒアルロン酸が重要。吸収や生成を助け合うわけではありませんが、それぞれ異なるメリットを持っているため同時に摂取したい成分です。
【コラーゲンとプラセンタの組み合わせ】
プラセンタは細胞への働きかけをする成分です。コラーゲンを生成する繊維芽細胞にも働きかけるため、体内のコラーゲン量を増やす効果が期待できます。手法は異なりますが、コラーゲンマシンと同様の働きがあると言えるでしょう。しかし一方で、繊維芽細胞が活性化してもコラーゲンの材料が体内になければ意味がありません。そのような意味では、コラーゲンを同時摂取するのは有効な手段。プラセンタは高価な商品も多いため、併用することでコスト面でもメリットがあります。
【コラーゲンとグルコサミンの組み合わせ】
グルコサミンは、すり減ってしまった軟骨の再生や修復をサポートする物質です。関節痛に効くためお年寄り向けのイメージがありますが、実は美容にも優れた成分。コンドロイチンやヒアルロン酸が含まれるプロテオグリカンという成分を作りだすことで、コラーゲン生成を促進しているのです。コラーゲン自身も関節痛を和らげる効果を持っているため、美容・関節通どちらの分野でも相乗効果を発揮できると言えるでしょう。
【コラーゲンとアスタキサンチンの組み合わせ】
肌は、コラーゲン同士が橋を架け合うように結びついてできています。しかし、体内のコラーゲンが劣化すると、老化架橋と呼ばれる状態に変性してしまいます。老化架橋は深いシワの原因になるため、アンチエイジングにとって大敵。そして、老化架橋をつくる大きな原因となっているのが紫外線によって発生する一重項酸素(活性酸素)です。アスタキサンチンはこの一重項酸素を抑制することで、コラーゲンを守っている成分。新しく良質なコラーゲンの生成は美容にとって大切ですが、既に体内に蓄えているコラーゲンを維持することも同じように大切だと言えるでしょう。
色々なサプリメントの相性。
コラーゲンに限らず、各種サプリメントには相性があります。同時に摂取することで、吸収力を高めるもの。一方または双方の効果を高めるもの。もちろん、同時摂取することで効果を薄めるものや、治療薬との組み合わせでは危険を伴うものも存在します。複数のサプリメントを効果的に使用するための情報を、ここではご紹介しましょう。
【相性のよい成分の組み合わせ例】
吸収率を高める組み合わせでは、カルシウムとビタミンD、カルシウムとマグネシウム、鉄分とビタミンC、亜鉛とクエン酸などが有名。効果を高め合う組み合わせは、ビタミンEとセレニウム(抗酸化作用)、ビタミンB群(単体ではなくB群を同時摂取することで糖質や脂肪の代謝を促進)、ビタミンDとビタミンEとビタミンC(アンチエイジング効果)、ビタミンCとビタミンEとβカロテン(抗酸化作用)、ビタミンAとビタミンCとビタミンE(抗酸化作用)、コエンザイムQ10とLカルニチン(脂肪代謝効果)、LカルニチンとビタミンC(脂肪代謝効果)、リコピンとビタミンE(抗酸化作用)などなど。できるだけ同時摂取を心掛けましょう。
【相性の悪い成分の組み合わせ例】
代表的なものでは、鉄分とタンニン(鉄分の吸収効率ダウン)、ビタミンAと抗生物質(頭痛の原因)、利尿薬とビタミンC(腎・尿路結石の原因)、強心薬とカルシウム(不整脈)、甲状腺ホルモン薬と鉄分(薬の吸収効率ダウン)、骨粗しょう症治療薬とマグネシウム・カルシウム(薬の吸収効率ダウン)、抗凝固剤とビタミンA・ビタミンE(出血増加)などなど。また、一般的にカフェインと多くのサプリ、アルコールと多くのサプリ、ダイエット系のサプリとバストアップ系のサプリの相性は良くありません。同時摂取する際は十分注意し、薬を服用する際は医師に相談しましょう。
(まとめ)
どれだけ有効な成分であっても、摂取のタイミングや組み合わせによって思うような効果を出せないことがあります。この記事を参考に、より有効な摂取方法を探してみてください。また、今回は基本的にサプリメントのお話でしたが、化粧品として美容成分を摂り入れる場合、コラーゲンマシンなどの機器を使用する場合にも同じことが言えるはず。利用・使用する前にひと工夫することも大切です。