春は危険がいっぱい!今すぐ精神と身体のケアを始めましょう。


main_20140427

4月も半ばに入り、本格的な春が訪れました。雪が降った不思議な日もありましたが、晴れた日にポカポカ陽気を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。この時期は、様々な植物が新しい芽を出し、風が心地よく感じられ、わけもなく心が躍るもの。しかし、油断してはいけない時期でもあります。しっかりケアしなければ、精神も身体もたちまち不調に。春の特性を理解して、乗り切りましょう。

1.春はうつ病の発症が増える季節。

近年、春になると気持ちが落ち込んでやる気が起きなくなったり、身体の疲れを感じる人が増えているそうです。「春うつ」という言葉があるように、春はうつ症状が出やすい季節。自律神経が不安定になり、ホルモンバランスがくずれる一方、大きな環境の変化でストレスを感じることも多く、精神の問題が表に出てきやすいからです(冬季に始まったうつ症状をひきずって春うつになる場合もあるのだとか)。とはいえ、うつ病は心の風邪とも言われ、10人に1人がかかる病。深刻になりすぎてはいけません。まずは原因を見ていきましょう。

春うつの原因(1)環境変化によるストレス

入学・転校・卒業・クラス替え・入社・異動・転勤・引っ越し……日本で生活をしていると、春は大きな転機。生活環境の変化は、たいてい春に集中します。慣れない環境は精神を不安定にし、大きな変化は強いストレスを感じさせます。これが、大きな春うつの原因のひとつ。なるべくストレスを受けない生活を心掛けましょう。また、人間関係をリセットしてしまわないよう、友人付き合いを意識的に継続することも重要です。

春うつの原因(2)寒暖差による自律神経の不調

今年は開花した桜に雪が積もる雪桜という現象もありましたが、寒暖差が大きいのは春の特徴。日によって気温が変わるだけでなく、朝と夜の気温差も大きくなります。すると体内環境を一定に保っている自律神経が翻弄されてうまく機能せず、不安や焦り、イライラ、憂鬱などが表に出てきてしまうのです。規則正しい食事や就寝を心掛け、身体のリズムを常に整えましょう。

春うつを発症させない対策とは

春うつと名前がついているものの、対策法は一般的なうつ病と変わりません。適度に体を動かして発散すること、気分転換する方法を見つけること、気持ちに余裕を持つことです。また、セロトニン(ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質)不足を解消するのも重要。日光浴はもちろん、コラーゲンマシンなどを使って光を浴び、セロトニンを増やすよう心掛けましょう。

2. 春はお肌のトラブルも増える季節。

精神だけでなく、春は身体(肌)のトラブルも増加します。いつもと変わらないお手入れをしているのに、乾燥やかゆみ、ニキビなどが気になっていませんか?いつもと同じ化粧品なのに、しみると感じたことはありませんか?厳しい冬が終わって油断しがちですが、この時期に気を抜くと一気に老化が進んでしまいます。「花粉症のせいで肌の調子も悪くなっているだけ」「一時的なものだから大丈夫」と考えていると、後で後悔することになるかも!?春の特性を知って対策をしましょう。

冬の肌細胞が現役で働き中!?

人間の肌は、新しい皮膚が古い皮膚と入れ替わることで健康を保っています。ターンオーバーと呼ばれるこの仕組みは、20代で28日、30代で40日、60代で100日程度の周期で繰り替えされています。年齢にもよりますが、春を迎えた今、外部からの刺激を守っている角質層(一番外側の層)が生まれたのは30~100日前。厳しい真冬の環境で生まれた肌細胞の機能は万全ではなく、その肌細胞が今のあなたを守っているのです。日差しが穏やかになって油断しがちですが、あなた自身の防御体制が弱まっていることも自覚しなければなりません。

実は、5月は紫外線A波のピークです!

年間を通して紫外線が増えるのは、4~9月。その中でも5月は紫外線A波が最も多く降り注ぎます。その上、春の乾燥度は冬と同レベル。油断したところに、花粉や黄砂、PM2.5などの刺激物がたくさん風に乗って運ばれてきます。紫外線によるシミやシワ、花粉などによるかゆみや炎症、春は肌にとっての危険がいっぱい待ち受けているのです。特に紫外線対策は今すぐにでも始めましょう。

春の肌トラブルを防ぐには?

ズバリ、紫外線対策と保湿対策です。冬の間は日焼け止めを塗らない方もいるようですが、今すぐ始めてください。美容液によるシミ・シワ対策も有効です。また、強い風で乾燥が進む春には、保湿対策も必須。保湿性の高い化粧品を使い、蒸しタオルによるパックなども始めてみましょう。冬と同じだと考え、乳液やクリームなどで徹底的に潤いを閉じ込めることも大切です。

(まとめ)

いかがでしたか?今回は春の恐ろしさをお伝えしてきましたが、油断さえしなければこの時期は前向きなチャンスもたくさん秘めています。冬の季節性うつから抜け出すこともできますし、過酷な冬の環境を耐え抜いた肌にアドバンテージを加えることも可能。決して油断はできませんが、対策をしっかり立てればポジティブに過ごせるはすですよ。