コラーゲンサプリを選ぶ時のポイント、お教えします!
美肌成分と言えば、誰もが思い浮かべるコラーゲン。インターネットのある調査によると、90%以上の女性がその存在を知っていたのだとか。市場規模も2007年に300億円規模となり、化粧品やサプリメント、ドリンクなど、様々な商品が発売されています。ところが、消費者にとって分かりにくい商品であることも事実。製品によって、原料も、配合量も、製造方法も、サポート成分(添加物)も、何もかもが違います。では、良し悪しはどこから来るのでしょうか?今回は、コラーゲン製品の情報をお届けします。
1. コラーゲンの原料について知っていますか?
まず最初にお話ししたいのが、原料のこと。サプリメントのパッケージに書かれている「魚由来」や「豚由来」といった表記を見たことがあるでしょうか?コラーゲンサプリメントの原材料は、いくつか種類があります。大きく分けると、動物由来のものと魚由来のもの。動物由来は豚や牛、鶏の皮から抽出され、魚由来のものには魚の種類の他に皮由来のものと鱗(ウロコ)由来のものがあります。ここでは、それらの違いをお話しします。
動物由来のコラーゲンとは?
現在最も多く使われている動物性コラーゲンは、豚由来のもの。豚は人間に近いアミノ酸組成をしているため、人に馴染みやすいと言われています。プロリルヒドロキシプロリン(アミノ酸の一種)が魚由来のコラーゲンよりも多く含まれ、同量のコラーゲンを摂取する場合は、より効果が高いと言えます。一方で、動物性コラーゲンは分解能が良くありません。コラーゲンは体内で分解されてペプチドになってから吸収されますが、分解しにくいため腸での吸収もしにくいのです。品質が高いものの、人によって評価が分かれると言えるでしょう。それらに加えて、アレルギーをお持ちの方は注意が必要です。
魚由来のコラーゲンとは?
「フィシュコラーゲン」や「マリンコラーゲン」とも呼ばれます。魚由来のコラーゲンの特徴は、溶解温度が低く溶けやすいこと。吸収率の高さに優れている上、脂肪が少なく感染症などのリスクもほとんどありません。安全性やコストパフォーマンスに優れたコラーゲンだと言えるでしょう。余談ですが、市販されている魚由来のコラーゲンで低価格のものは、ほとんどが鱗由来のもの。原料費が極端に安いためです。鱗由来のフィッシュコラーゲンで高価格な製品を見つけた場合は、注意した方が良いかもしれません。
その他のコラーゲンは?
珍しいところでは、「ヒトコラーゲン」というものもあります。これは、ヒトの遺伝子構造と同じ生物から抽出したコラーゲン。端的に言えば、蚕の繭から抽出するのだとか。蚕の繭から作られるシルクは、手術で縫合糸にも使われるほど安全なもの。それだけに人間の皮膚との親和性が高く、化粧品で使用する場合は浸透力や保湿力に優れた製品になるそうです。また、同様の理由でアレルギーや炎症を起こす可能性が低く、安全性も高いコラーゲンだと言えるでしょう。その他、「ヒトデ」「すっぽん」「植物」などを由来としたコラーゲンもあります。
2. コラーゲン製品を選ぶ時のポイント。
サプリメントや化粧品のパッケージを何となく見てはいませんか?飲み続けているのに、あまり効果が感じられないことはありませんか?原料以外にも、コラーゲン製品を選ぶ際には注意したいことがたくさんあります。ここでは、その一部をご紹介しましょう。
コラーゲンの大きさを確認する!
コラーゲンは、たくさんのアミノ酸からなる高分子タンパク質です。サプリメントとして体内に入れても、化粧品としてお肌につけても、そのままではスムーズに吸収することができません。そこで、あらかじめ低分子化したコラーゲンが発売されるようになりました。ところが、低分子化と言っても様々。パッケージの表記も色々です。分子の大きさは、大きいものから「コラーゲンペプチド」「低分子コラーゲン」「トリペプチドコラ-ゲン」「ジペプチドコラーゲン」という順。ご存知でしたか?
コラーゲンの配合量を確認する
コンビニやドラッグストアでは、配合量の多さを訴えている商品がたくさんあります。ところが、コラーゲンは配合量が多ければ良いというものではありません。吸収率や年齢、体質にもよりますが、1日3g程度摂取すれば十分だと言われています。それ以上の摂取は薬にも毒にもなりません(コラーゲンに限らず極端な過剰摂取は腎臓に負担をかけます。毒にならないからと言って摂取しすぎるのは止めましょう)。配合量が高い商品だからと言って、効果が高いとは言えないのです。
添加物の内容を確認する
純粋なコラーゲンは、少し酸味があります。それだけに、純度の高いものを使ったサプリメントは飲みやすいとは言えません。また、豚や魚は臭いが気になることもあって、各メーカーは色々な添加物(甘味成分や果物エキス)を加えています。それらに加えて、ヒアルロン酸やコンドロイチン、エラスチンなど肌の保湿力・弾力を高める成分や、体内でのコラーゲンの生成を助けるビタミンCを配合している商品も珍しくありません。添加物の多さが品質の低さに直接つながるわけではありませんが、長く飲み続けることを考えれば安定剤や防腐剤、香料などは避けたいところ。あまりに添加物が多い商品には注意が必要かもしれません。
(まとめ)
コラーゲンを使ったサプリメントや化粧品には、様々な種類があります。それぞれが一長一短であり、使用する方の体質によっても評価が変わるのではないでしょうか。明言できるのは、体内でのコラーゲンの生成を促せないものは意味がないということ。そのような観点では、人体を直接刺激して体内でのコラーゲン生成を促すコラーゲンマシンは理にかなっていると言えるでしょう。ただし、どんな商品・施術も合う・合わないがあるため、色々試してみることをお勧めしたいと思います。